このコラムを書くに当たって

この「きものコラム」について

この「きものコラム」はおおよそ1998年～2000年頃に書かれた文章です。
当時は大きな反響を呼びましたが、それから10年以上の年月が経過し、
その当時と比べますと大きく改善した事項、あまり変わらない事項、かえって悪化した事項等、
「男のきもの」を取り巻く状況は大きく変化しております。

現在の状況とは大きく異なる文章もありますが、
当時のままの文章で掲載しております事をご了承下さい。
（明らかな間違い・勘違い等は適宜修正・注釈追加等しております。）

このコラムを書くに当たって

最近、ようやく男のきものに関する環境が充実してきた感がします。
しかし、「お金をたくさん使う」「凝る」「男の着物は粋でなければならない」
という事を前提としたものがほとんどで、
気軽に手を出せないのが実状です。
これでは、「着物は限られた人のためのステータスシンボルである」
と言っているような物で、

せっかく「着物」に興味を持って頂いたり、
また、「男の着物」に憧れを持っておられる方が存在するのに
そこから先に進めない、というのが現状です。

それはやはり、今まできものを売る側、着る側双方に
「着物は道楽」＝「着物は特別な物」という意識を脱してない
からだと強く思います。

「男の着物、お金がかかるのはしょうがない(当然だ）」
そのような状況に一石を投じられたら、と思います。

もっと手軽な、気軽な着物も出てくるように願いつつ・・・。